年賀状をやめたい時の例文
いよいよ今年も年の瀬が近づいてきました。この時期になると気になるのが年賀状作りです。
師走はただでさえ何かと気忙しい時節なので、年賀状作成に割く労力を捻出するのは、なかなか大変。
そして、何より面倒ですし、お金もかかることですから、本音では「やめたい」と、思ってしまう方も少なくないと思います。
でも、言い出しにくい事でもあるので、ジレンマなんですよね^^;
特に会社の人と年賀状をやり取りする場合は、仕事納めから仕事始めまでの期間もそれほど長いわけではなく、1週間もすれば顔を合わせるわけですから、その時に直接ご挨拶すれば事足りると思っている方も少なくないでしょう。
でも、付き合いもあるし、形式に拘る上司もいるし、なかなか潔くやめれないんですよね!
そこで、今回は、年賀状のスマートなヤメ方の手順、失礼のない辞退の文例などをご紹介します。
是非参考にしてくださいね。
年賀状をやめる場合の手順
年賀状をやめるという場合に、まず考慮しなければならないのは「相手」との関係の深さです。
単に儀礼的なやり取りをしている場合と、親しい間柄の人との場合では、少しやり方を分けて考える必要があります。
どのように分類するのかと言いますと…
A:これを機に縁を切りたい場合
又は、そこまでではないが、何年も年賀状のやり取りしかしていない場合
B:今後とも親交を続けていきたい場合
年賀状交換のお相手をこの様、2つに仕分けすればいいのです。
お相手がA場合のことわり方
相手がこの分類に入るという方が多いと思います。いわゆる「お付き合い」で儀礼的に年賀状をやり取りしているケースです。
会社の上司であったり、取引先の人だったり、相手の立場なども様々でしょうが、これから先も、どんなところでお世話になるか分からない、そう考えると、余り失礼なやめ方は避けるべきです。
そこで、この場合の対処方法としては…
①年賀状ではなく、年内に年賀状を辞退する旨のハガキを送る
②年明けに寒中見舞いを送る
というやり方をおススメします。
では以下で、12月にハガキでお知らせする場合、寒中見舞いの場合、文例を交えてご紹介していきますのでご参考ください。
年賀状辞退のハガキを送る場合
この際に注意すべき点は、はがきを出すタイミングです。
多くの方が年賀状の受付期間中に投函すると考えられるので、遅くとも12月中旬までには相手に届ける必要があります。
それでは文例をご紹介しましょう。
<ハガキでお知らせする場合の文例>
寒さ厳しき折、皆様におかれましてはお元気でお過ごしでしょうか。
私儀誠に勝手ではございますが、来年よりどなた様にも
年賀状での年始のご挨拶を控えさせていただきたいと思っております。
何とぞ御了承賜りますようお願い申し上げます。
○○様とは今後とも良きお付き合いをさせていただきたいと思っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
時節柄、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。敬具
こんな感じです。
親しい間柄の場合は、こう少し柔らかめな表現でいいと思います。
寒中見舞いを送る場合
<寒中見舞いの文例>
まず、少し硬めの文例からご紹介しましょう。
※文面は画像ではありませんのでコピペできます。
▽文例1
年始にはご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました。
誠に勝手ではございますが、一身上の都合により、
全ての皆様方との年始のご挨拶を控えさせていただいております。
何とぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
立春とはいえまだまだ寒い日が続きます。
時節柄ご自愛ください。
▽文例2
ご丁寧な年賀状をいただきありがとうございます。
新年を健やかに迎えられたとのこと何よりです。
さて、誠に勝手ではございますが、本年からどちら様へも
年賀状での新年のご挨拶を控えさせていただいております。
何とぞご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
時節柄、ご自愛くださいますよう祈念いたします。
少しカジュアルな寒中見舞いの文例もご紹介しましょう。
▽文例3
勝手ながら、今回から、
皆さんへの年賀状でのあいさつを控えさせてもらうことにしました。
今後は電話やメールなどやり取りをしてもらえるとありがたいです。
まだまだ寒い日が続くようなので、
体調管理には気を付けて元気に過ごしてくださいね。
これからもよろしくお願いします。
いかがでしょうか。
相手との関係に応じて使い分けてくださいね。
お相手がB場合のことわり方
今後とも親交を深めたい場合でも、関係の度合いは違いますよね。
親友のように、本当に仲が良くて、しょっちゅう会ったり連絡を取り合っている人に対しては、直接会って事情を説明すれば済みますし、メールなどで伝えてもOKです。気さくに連絡してみると良いでしょう。
気心の知れた相手なら、必ず承諾してくれるはずです。というか、相手もそう思っていた…という方が多いかも知れませんよ。
冒頭でもお話したとおり、自分からは切り出し難いことなので、逆の立場で考えれば、内心では「ほっ」とする場合が多いのです。
ここで、厄介なのは、年賀状を心待ちにしている人が相手の場合です。喜ばしいことなんですがね^^;
数は少ないとは思いますが、相手があなたの年賀状をどうしても欲していて、自分も関係を大切にしたいと思う場合は、年賀状交換は継続します。
数枚の事だと思いますし、良く知った方への年賀状ですから、気軽に作成できる分、変なストレスはない筈です。
また、機が熟せば、あなたの気持ちも理解してもらえる時がくるでしょう。
以上、今回は、年賀状を辞めたい場合の文例などについてご紹介しました。いかがでしょうか。
年賀状という日本の文化は大切にしなければいけないと思いますが、例えば、加齢に伴って、年賀状作りが難しくなるなど、それぞれの事情があります。
かと言って、何の連絡もないまま年賀状が途絶えたら、相手に心配をかけてしまうということにもなりかねません。
そのため、ご紹介したような方法で、しっかりと自分の思いを伝えることが必要だと思います。良好な人間関係を続けていくためにも、ぜひ実践してみてくださいね。