あの郵便局のはがきデザインキットが直接的なプリントサービスとの連携を終了し、現在はセブンイレブンのマルチコピー機でプリントする形式になっています。
マルチコピー機での印刷は1枚80円なので、少数印刷ならコスト的には寧ろ安くなったと言えます。しかし、印刷品質に関しては物議を醸しています。それは、コンビニ設置されているマルチコピー機の印刷方式に関係します。
コンビニに置かれているマルチコピー機の殆どはレーザープリンターです。
レーザープリンターは感光体(ドラム)と呼ばれる筒状の部分にトナー(色を付ける粉)を吹き付け、それを用紙に押し付けて印刷するタイプのプリンターです。このプリンターは粉末状のインクを使用するため、にじみにくいという特徴がありますが写真などの色を鮮やかに再現する印刷には適していません。
レーザープリンターの特徴をまとめると…
メリット
印刷スピードが速い
トナーの交換回数が少ない
1枚あたりの印刷コストが安い
滲みにくい
デメリット
解像度が低い
本体サイズが大きい
消費電力が多い
消耗品の価格が高い
平たく言えば、回転数の良い業務用プリンターで解像度が低い訳です。「年賀状印刷に向いていると思いますか？」
さらに、郵便局から発売されているお年玉付き年賀状は…
レーザープリンター対応なんてありませんよね。
普通紙とインクジェット、それにインクジェット写真用の3種です。インクジェットタイプはキレイに印刷(滲んだり液ダレしにくい)できるよにコーティングが施されています。また、レーザープリンターでの印刷には不向きとされています。
マルチコピー機は解像度が低く、用紙とのマッチングも良くない、そもそも年賀状をキレイに印刷できるプリンターではないと言えます。
では、イックジェットの特徴はというと…解像度が高いが最大の利点、デメリットはマルチコピー機と比べ印刷スピードが遅いことですが、急ぎでなければ余り問題ではないでしょう。
年賀状をキレイに印刷したいならインクジェット
普段プリンターを使用しない人でも年賀状印刷のためにプリンターを使う、又は用意することもきれいな年賀状を作成するためにはアリ！
プリンターといっても高価な機種でなくともいいのです。例えばこちらのキャノンPIXUS TS203なら4500円です。もちろんインクカートリッジが付属する新品。参考にはなりますが、備え付けのインクカートリッジだけでL判写真が84枚印刷できます。年賀状なら全面写真で40枚から50枚、部分的な写真であれば100枚～印刷できるでしょう。
つまり、プリンター代金＝代金と考えれば、全面写真デザインで100円前後、写真フレームに写真を入れる様なデザインであれば1枚45円とコストとなります。
そして、忘れていけないのは、このプリンターを使った場合、4800×1200の高解像度でキレイな印刷ができるという点です。全面写真印刷の場合はマルチコピーより割高になりますが画質が違います。部分的な写真であればマルチコピーの半分程度のコストです。
どちらが良いか言うまでもないと思います。
ただし、PIXUS TS203はスマホとのワイヤレス接続に対応していません。なので、PCがない場合は１つ必要なものがあります。
それはUSB C⇔USB B 変換ケーブル(750円)です。こちらがあれば、タイプCのスマホと接続できます。
最後に、現状のマルチコピー機はインクジェット対応とされています。しかし、インクジェット紙本来のプリント性能を生かせるということではありません。またインクジェット写真用には対応していません！